ギタリストのお悩みの一つに、ライブハウスや練習スタジオなどにあるアンプを使用する方が非常に多いと思いますが、置いてあるアンプがどこもバラバラなので安定した音が作れないということがあるかと思います。
JCを使用される方は、比較的安定しているかと思いますがボクもそうなんですがやはりチューブアンプが好きなんです。
ライブハウスや練習スタジオの定番チューブアンプといえばMarshallですが、型もバラバラですし、状態も良し悪しが激しいですよね。
そこで、ヘッドだけでも自分のものを持って歩きたいとは思うのですが現実問題、機材車などが用意できない場面も多く現実的ではないなぁと思うわけです。
そんな中、今回VOXから素晴らしいヘッドが発売になりましたのでご紹介したいと思います。
まだまだ、楽器店に並んでいないところも多いかと思いますが実機を探して触ってきましたのでインプレしたいと思います。
メーカーサイトより〜
1957年の創立以来、VOXはAC30をはじめ、ユニークな製品を数多く生み出してきました。60周年となる2017年に登場のMV50は、その歴史に新たな1ページを加える革新的アンプと言えるでしょう。一見、アクセサリーと見間違う程のコンパクトさ、インテリアとしても通用するデザイン性の高いルックスながら、出てくるサウンドはモンスター級。アナログ仕様にこだわった回路設計と、次世代の真空管Nutubeを搭載した記念すべきVOX製品1号として、60周年を飾るに相応しいユニークなアンプの登場です。 このコンパクトな筐体に秘められた未知なるサウンドとの遭遇をお楽しみ下さい!
- わずか540g!片手でラクラク持ち運べる超コンパクトなヘッド・アンプ。
- このサイズにして50Wの出力を誇るモンスター級のサウンド・パワー。
- 蛍光表示管技術を応用した新真空管Nutubeをプリ・アンプに搭載。
- Clean/AC/Rockの3種類のアンプ・キャラクターを用意。
- ストイックなまでにアナログ回路にこだわった設計思想。
- 低発熱で環境負荷の少ないクラスDパワー・アンプ搭載。
- 接続先のキャビネット・サイズに応じて最適なサウンドが得られるEQスイッチ搭載。
- レコーディング・エンジニアのノウハウを凝縮したライン/ヘッドフォン・アウト搭載。
- 鏡面仕上げのフロント部やVUメーター等、レトロチックなデザイン。
- VOXの新スピーカー・キャビネットBC108、BC112とのマッチングも良好。
新真空管Nutubeをプリ・アンプに搭載。
2015年の発表以来、様々なメディアやイベントで取り上げられ、世界中のエンジニアやメーカーから注目を浴びる新真空管Nutube。MV50には、コルグとノリタケ伊勢電子の共同開発により誕生した革新的とも言えるNutubeをプリ・アンプに搭載しています。小型化、低電圧、省電力と、まさにNutubeの特性を最大限に活かすことにより、このサイズ感のヘッド・アンプが実現しました。もちろん、豊かな倍音成分や音圧感といった真空管サウンドの特長は健在です。
Clean/AC/Rockの3種類のサウンド・キャラクターを用意。
ギタリストの好みやジャンル、奏法によって求めるサウンドは大きく変わってきます。MV50には、そんなギタリストの欲求を満たす3種類のアンプ・キャラクターがラインナップされています。歪みのないナチュラルなクリーン・サウンドの「Clean」、VOX伝統のクランチ・サウンドが特長の「AC」、アグレッシブに歪むディストーション・サウンドの「Rock」を用意。3機種すべてコンプリートするも良し、その場のシチュエーションにあったMV50をチョイスして下さい。
徹底的にアナログ仕様にこだわった設計思想。
MV50では、パーツの細部に至るまで、完全アナログ仕様にこだわりました。Nutubeをはじめ、すべての回路を膨大な数のアナログ素子で構築しています。さらに、動作点が常に変化する特別な回路を搭載することにより、真空管ギター・アンプの持つ素晴らしい動特性を再現しています。まさに半世紀以上もの間、ギタリストに支持されてきた本物のアナログ・サウンドがここにあるのです。
真空管アンプのダイナミズムまでも再現するパワー・アンプ部。
MV50には、低発熱で効率の良いクラスDパワー・アンプを搭載しました。これによりNutubeを核とした真空管サウンドの特性を損なうことなく増幅します。さらに「AC」と「Rock」には、真空管パワー・アンプで見られる負荷変動特性までも再現しています。この回路は、ファットなドライブ感、繊細なピッキング・ニュアンス、素早いレスポンスなど、まさに真空管アンプのダイナミックさの要因ともいえます。MV50でもこの醍醐味が味わえる仕様を施しました。また、「Clean」タイプのみ、歪み感を少なくする事を優先し、この回路は搭載せずにクリーン・サウンドを極めています。
キャビネット・サイズに応じて最適なサウンドが得られるEQスイッチ搭載。
小型サイズのキャビネットの場合、低域が弱く、高域が強調される傾向があり、場合によってはチープな印象を受ける事があります。VOXの新キャビネットBC108をはじめ、小型サイズのキャビネットに接続する場合、EQスイッチのDEEPモードを選択すれば、低域を補正しつつ高域を抑えることが可能になります。また、12インチ・スピーカーを4発搭載しているような大型サイズのキャビネットに接続することも考慮し、 EQスイッチにはFLATモードも用意。これにより、MV50のポテンシャルを損なうことなく、スピーカー・キャビネットの特性を最大限に活かしたサウンドを得ることが可能です。
MV50はライン/ヘッドフォン・アウトも搭載していますので、直接ミキサーやオーディオ・インターフェイスに接続でき、レコーディング用のアンプとしても活用できます。もちろん、空気感やキャビネットの特性をパーフェクトに再現するキャビネット・シミュレータ回路も搭載。本格的なレコーディング・スタジオで、高級マイクやビンテージ・マイク・プリアンプを通し、熟練のエンジニアよるマイキング技術も含めシミュレーションされていますので、瞬時に本格的なサウンドでレコーディングすることが可能です。
といった感じです。
ここからは実機を触っての感想です。今回、使用したのはCleanの実機です。
1.本当に軽い!
実機を触ると本当に軽いです。540gということなのでワウペダルを持ち歩いていることを考えると本当に軽いです。真空管が入っていますので、持ち運びは多少気にしないといけませんが十分持ち運べる大きさです。
2.意外にパワフル!!
このアンプはプリの部分はNUTUBE、パワー管の部分はDクラスで稼働しています。パワー管の部分は真空管ではないわけですが実質25Wぐらいのパワーです。小さめのライブハウスなどでは十分、使えるかなと思います。
3.低発熱!!
謳い文句にもある“低発熱”。数十分の試奏ではあまり発熱は感じられませんでした。2時間とか使うとどうなんだろ??
4.音はどうなのよ???
正直なところ、純粋なチューブアンプと比べると尖った印象を受けました。ただ、やはり真空管の恩恵は偉大でシュチュエーションにより諦めてJCを使用していたようなな場所では、はるかに真空管の恩恵があると思います。
ペダルとの相性ももちろんあるとは思いますが、きちんとサウンドメイクできれば現場での再現度は高いと思います。
いかがでしょう?個人的には2万円台でこのクォリティーはすごい革新的なことだと思いました。
全く新しい方向でのものづくりです。
個人的には、自宅練習アンプに導入したいと検討中です。
アンプシミュレーターの進歩も日々、すごいことだなぁと感じていますがやはり真空管アンプには今の所、敵わないと思っています。
こういったアンプの選択肢がもっと熟成が進むと、いろいろな可能性が出てきますね!今後も非常に楽しみです!!