【BIG MUFF】ジミヘンも愛したBIG MUFFの世界
そろそろBIG MUFFについて触れておかなければ、いけない時が来ました。
できれば触れたくなかった…
なぜなら、奥深すぎてまさに“沼”のようなエフェクターだから…笑
誰しもFuzzと聞いて真っ先に思い浮かべるのが“BIG MUFF”ではないでしょうか?
マイク・マシューズという人物がニューヨークで立ち上げたelectro-harmonix社が1960年代後半にBIG MUFFを発売しました。
ジミ・ヘンドリクスが愛用したことにより、BIG MUFFはelectro-harmonix社の代表的な商品となりました。
以後、BIG MUFFはカルロス・サンタナやカート・コバーンにも愛用され、現在に至るまでファズペダルの代表的存在であり続けています。
大柄なボディと爆弾のようなサウンドは今現在も世界中のギタリストで愛用者が多いです。
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これは現行品の大きいボディのBIG MUFF
-ビンテージのBIG MUFF-
それでは年代順に見ていきましょう。
①1960年代後期の最初期モデルが通称“Triangle”と言われているこちら。
2017/7/末現在 おおよそ市場価格は¥130,000程度です。
②“Lamb's Head(ラムズ・ヘッド)”と呼ばれる2ndバージョン。
あ〜あのバンドのあの音はこれかもしれないと思う音。
2017/7/末現在 おおよそ市場価格は¥80,000~¥100,000程度です。
③“3rd バージョン”
だいぶ見慣れた感じに近づいてきました。
このモデルからTONEツマミの動作が変わっています。“左に回せば低域強調”、“右に回せば高域強調”となりました。
2017/7/末現在 おおよそ市場価格は¥30,000〜¥50,000程度です。
④“現行モデル”
よく似た3rd Versionとの最も簡単な識別方法は、LEDが配置されていることです。
⑤“ロシアン・マフ”
ロシアンマフは、89~90年頃のMike Matthe's Red Army Overdriveというモデルから始まり、その後ブランド名をSOVTEKと変更します。デビッド・ギルモアやソニックユースなど使用しているアーティストも多いです。
91~94年頃には“Civil War”と呼ばれるモデルが発売になります。
2017/7/末現在 おおよそ市場価格は¥100,000程度です。
90年代後半のSOVTEK時代、先程触れたArmy Greenモデルの次にリリースされたのがこの黒い筐体のモデルです。これが一番馴染みの深いロシアン・マフかもしれません。
音はよりディストーション寄りになりました。
この辺りのロシアン・マフは化粧箱が木製でしたね。
その後2007年頃、ロシア製のSOVTEK名義のBig Muffは消滅しました。
10年ぐらい前までは普通に売ってたんだよなぁ。
2017/7/末現在 おおよそ市場価格は¥10,000台後半程度です。
ーBIG MUFF まとめー
いかがでしょうか?歪みの雰囲気が“それぞれの年代のロックの音”な感じがします。
ド定番のペダルではありますが、定番なことだけあって歴史も深く各社からBIG MUFFを基にしたペダルが発売されるのもわかる気がします。
最近では回路はそのままに現代のエフェクターボード事情に合わせて、小さいボディのBIG MUFFも発売されています。
個人的な見解ですとやっぱり、BIG MUFFはあの弁当箱みたいな大きさが好みです。
まだ、ビンテージエフェクターの中では十分手の届く範疇にあります。100%値段は上がっていきますので、欲しいと思った時が買い時です。笑