【BOSS】CE-1から続くコーラスペダルの歴史を紐解こう。
先日は、BOSSのOD-1を始めとするオーバードライブの歴史に迫りました。
今回はRoland・BOSSの空間系エフェクターの特集第2弾ということで、CE-1から続くコーラスペダルについて紐解きたいと思います。
BOSS第1号エフェクター CE-1 Chorus Ensemble
CE-1はBOSSのコンパクトエフェクターシリーズが発表になる前の1976年に、BOSSエフェクター1号機であり世界初のコーラスエフェクターペダルとして発売されました。
CE-1はその前年の1975年に発売されたJazz Chorus(JC,ジャズコー)の特徴でもある“コーラス/ビブラート”の部分を抜き出し、単体ユニット化したエフェクターです。
それまで主流だったのはテープエコーやリヴァーブを使ったサウンドでしたが、CE-1の出現で当時のサウンドの選択肢はグッと広がったと思います。
JCのコーラス/ビブラート部分をそのまま取り出している設計です。アンプから取り出した感じが残っている点といえば、例えばHighとLowが設けられている点です。また、的確にレベルを合わせられるように、入力レベルのコントロールも装備されています。またCE-1には100Vのコンセントが必要です。電池式ではないわけです。この辺も非常にアンプライクな感じがします。
当時としてはダイキャストの筐体というのも贅沢な感じがします。
※2017/8 現在で中古相場価格は4万円代後半〜5万円前後ぐらいです。これはぜひ後世に残していただきたいビンテージエフェクターの一つですね。
CE-2 Chorus
その後、発売となるコンパクトエフェクターの“CE-2 Chorus”では“Ensemble”の文字が無くなります。
“RATE”と“DEPTH"の2ノブの仕様のCE-2ですが、短命に終わります。“Jazz Chorusのコーラス・ビブラート部分を抜き取る。”というコンセプトのもとだと、ステレオ出力ができないというところが原因かもしれません。
個人的にCE-2は使用したことがありますが、中音域に粘りがある暖かいアナログコーラスといった印象です。この音のファンも多いです。
最近ではBOSSから“技 WAZA-Craft”シリーズでCE-2Wが発売されています。
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CE-3 Chorus の登場
CE-3 ChorusはBOSSのコンパクトエフェクターで初めてステレオ出力が付いたモデルです。CE-2の弱点でもあったステレオ出力の部分を改善して、発売されました。
写真は後期のモデルです。ノブが黒いノブに変更になります。発売当初は白いノブだったようです。
基本的にはMODEのつまみとステレオ出力の部分以外はCE-2と同じ設計なのだそうです。そういえばこの辺からメタリックの筐体のペダルが出て来ますね!
CE-5 Chorus Ensemble
そして1991年。CE-5が発売になります。CE-5には“Ensemble”の文字が復活。
CH-1 Super Chorusが発売されているのでBOSSのコーラスペダル5号機となります。
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なんと1991年登場以来、今でも売られている超ロングセラーペダルです。
初期はアナログ仕様で途中からデジタル設計に変更になっています。これはちょっと比べたことはないのですが、あまり変わらないというような話をよく聞きます。実際、どうなんだろう?
そして空間系の最新型はこちらになるわけです。
もちろんCE-1もモデュレーションしています。
こちらはスイッチャーとエフェクターの融合機
-まとめ-
BOSSのCEシリーズは個人的に最近はちょっとご無沙汰してましたが、こうやって紐解くと、とても感慨深いものがあります。
未だステージで現役バリバリにCE-1を使われているアーティストさんもよく見かけますよね!
これだけのロングセラーシリーズですから間違いなく名器と言って良いと思います。
もう一度CE-5を使い直してみようかなぁ。