【ギターの木材を考えよう。】
ギターの素材に使われる木には様々な素材がありますが、いまいちその特徴はわかりづらいもの。
代表的な素材についてまとめてみたいと思います。
1.Ash (White Ash) ホワイトアッシュ
主に辺材がこの様に白っぽいためホワイト・アッシュと呼ばれています。
木目がしっかり出ることが多く、エキゾチックな雰囲気を漂わせます。また、アメリカ合衆国北部~カナダが産地であることから「ノーザンアッシュ」(Northern Ash)と呼ばれる事もあります。
重量は重く、非常に硬い材です。低域、高域がしっかり出てくる特性を持ちベースや多弦ギターなど、低音を重視しながらも明瞭なサウンドを目指した楽器に使用されます。ボディ材として使用されます。
2.Ash (Swamp Ash) スワンプアッシュ
ホワイト・アッシュ同様アメリカ産ですが、南東部で採れるのがスワンプ・アッシュです。ホワイト・アッシュに比べて少し黄色がかった色をしているために、パンプキン・アッシュとも呼ばれます。
木目はホワイト・アッシュよりもおとなしく、50年代のFenderギターによく使用されていました。
高域特性に優れている点はアッシュの特徴ですが、ホワイト・アッシュに比べて低域が弱く、逆に中域にピークがあります。サウンドのイメージはやはりストラトやテレキャスといったギターのイメージです。(アッシュボディのもの) ボディ材として使用されます。
※ライト・アッシュ、ライトウェイト・アッシュ
ライト・アッシュは比重の軽いアッシュ材の通称名です。ホワイトアッシュでもスワンプアッシュでも軽いモノはライトアッシュと言われています。
3.Alder アルダー
エレキギター&エレキベースで非常にメジャーな木材です。特に使用されるのは「レッドアルダー」と呼ばれる、アメリカ&カナダの太平洋海岸に生息するものです。(他にも日本、ヨーロッパ、ロシアを産地としたアルダーも存在します)
比較的柔らかく加工しやすいのが特徴
Fenderのストラト、テレキャス、ジャズベ、プレベといえばアルダー材を使用した物が多いです。サウンド傾向もアッシュのそれとは違い、高域成分が少々抑えられて、中~低域にピークのある安定したサウンドになりやすい特徴があります。ボディ材として使用されます。
4.Ebony エボニー
直径が18cmに成長するまでに200年かかると言われる希少な樹木です。近年は規制がかかりさらに希少な木材となっています。
音響特性はその硬度が物語るとおり、立ち上がりの良いタイトなサウンド。アタックが明瞭になります。
ギター・ベース全般の指板として使用される事がほとんどです。
まとめ
今回は代表的な木材の一部をご紹介しました。
まだまだ、たくさん素材はあるのでまたご紹介していきたいと思います。